サイトナカ

心理学と旅

なぜ楽しい時間は早く過ぎるのかを心理学的に解説

プロフィール 編集 削除

 

時間て場面によって感じ方が違いますよね。

 

楽しい時間は一瞬に感じ、退屈な時間は永遠に感じます。

 

人は物理的な時間を正確に感じ取っているわけではないようです。

 

では時間の感じ方はどのような仕組みになっているのか。

 

今日は実験心理学の立場から「主観的に感じられる時間の長さの決定過程の4要因モデル(田中)」をご紹介します。

 

この学説では、人が時間を感じるとき物理的な時間だけでなく4つの要因がそれぞれ影響していると唱えられています。

 

 

 

時間経過への注意:時間を気にしている度合い

 

f:id:psytonaka:20190528074340j:plain

 

スーパーのレジの待ち時間、旅行先まで到着するまでの時間、テーマパークでのアトラクションの待ち時間て長く感じますよね。

 

「まだかなまだかな~~~!」って思えば思うほど時間は長く感じるのです。

 

逆に、とても集中して仕事や勉強をしているときは時間のことなど気にも留めていません。

 

「もうこんなに時間が経ってる!」と時間が短くなりますよね。

 

このように時間を気にしている度合いで時間の感じ方は変わるのです。

 

待ち時間はついつい気にしてしまいますけどね。

 

 

 

身体的代謝:興奮しているかリラックスしているか

 

f:id:psytonaka:20190528074457j:plain

 

朝の時間てすごく早く過ぎませんか?

 

私は早起きしたのに「もうこんな時間!遅刻!遅刻!」と慌ててしまうことが多いです。

 

これは朝は体の代謝が低く自分の中で時間がゆっくり過ぎるため、相対的に時計の時間が早く過ぎるのです。

 

例えるなら自分がゆっくり歩いていると、周りの自転車が超スピードで走っているように見えるようなかんじですね。

 

ややこしいですが、心の時間がゆっくりだと時計の時間は早く過ぎるのです。

 

逆に体が興奮して心の時間が早くなっているときは時計の時間はゆっくり流れます。

 

例えば運動しているときは心拍数が上がって興奮しているので、「まだこんな時間か~」と時計の時間は遅く感じます。

 

同じようにお風呂に入っているときはリラックスしているイメージがありますが実は代謝が上がって興奮している状態です。

 

お風呂から出て「全然時間たってない!」と感じるのは私だけではないはず...?

 

病気の時も熱がでて体の代謝が上がっているため、時計の時間は遅く感じます。

 

これを利用し、「毎日1分測って時間を当てるのを繰り返すと、体内の炎症レベルの変化がわかり健康管理ができる!」と言っているお医者さんもいるそうです。

 

 

心的活性度:出来事の数や新鮮さ

 

f:id:psytonaka:20190528074308j:plain

 

子どもの時は時間が長く感じたけど、大人になるとすぐ時間が過ぎるように感じますよね。

 

これは新しいと感じる出来事の多さが関係していると考えることができます。

 

子どものときは大人に比べて色んなことが新鮮で、新しい発見や出来事がたくさんあります。

 

そのため時間が比較的長く感じるのです。

 

このように同じ時間の長さでも、その間に認識される出来事が多い方が長く感じる傾向があります。

 

一日の予定にスポーツ、映画、外食、など3つを詰め込んだら一日は長く感じるのに対し、1日ずっと読書をしていたら時間んは短く感じるわけですね。

 

旅行でも色んな観光地を巡ったら時間は長く感じ、1つの場所にずっと居たら時間を短く感じると思います。

 

私は2か月で16か国周りましたが、新しい出来事ばかりだったため2か月が1年くらいに感じました。

 

また、ひとまとまりとして感じられるルーティンワーク、習慣は時間が短く感じます

 

最初はキツく長く感じる筋トレや瞑想などの行動もひとまとまりの習慣にすれば一瞬に感じるってことですね。

 

 

他の知覚様相:5感との関連

 

f:id:psytonaka:20190528074556j:plain

 

主観的な時間の感じ方は聴覚や視覚など他の受容器の感覚とも関連しています。

 

例えば小さい部屋より大きな部屋にいる方が時間を長く感じます。

 

また、大きな音が鳴っている方が時間を長く感じます。

 

ということはナイトクラブでは時間をとても長く感じる...?

 

 

おわりに

 

いかがだったでしょうか。

 

限りある私たちの大切な時間、有効に使っていきたいですね。

 

参考文献↓

時計の時間、心の時間―退屈な時間はナゼ長くなるのか?

時計の時間、心の時間―退屈な時間はナゼ長くなるのか?

 

 時間に関して主に実験心理学(知覚)の立場から書かれている本です。

 

知覚の錯覚についてとても詳しく書かれているため、実験心理学を学び始めたい方におススメです。

 

また哲学や物理学の時間に関する考え方にも触れています。

 

面白かったのは、ブログに紹介したような時間に関する感じ方の例(朝の時間は早く過ぎるように感じるなど)がたくさん載っており、「めっちゃわかる!」と共感するところが多いところです。

 

あなたの体験とも照らし合わせて読んでいただけたらと思います。