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「スタンフォード大学 マインドフルネス教室」書評

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こんにちは!冨田です。

私はここ1年ほどマインドフルネス瞑想が習慣になっています。

 

今回はマインドフルネスの本質を知りたい方に向けて

「スタンフォード大学 マインドフルネス教室」

スティーブン・マーフィ重松 著 坂井純子 訳

についての内容をわかりやすくピックアップします。

 

 マインドフルネスとは

マインドフルネスと聞いて何を思い浮かべますか?

 

瞑想を思い浮かべる方が多いと思います。

最近はマインドフルネス瞑想が、Googleで実践されるなどビジネスの世界で注目されています。

 

確かにマインドフルネスは瞑想の核となる考え方ですが、同じものではありません。

本書には以下のように説明されています。

マインドフルネスとは、今この瞬間のみが自分の手にできるもののすべてであることを理解し、「今」を人生の最大の焦点とすることである。

 

「今この瞬間に注意を向け、あるがまま受け止める」とも言えるでしょう。

 

マインドフルネスを考える簡単な方法ABCが紹介されていました。

 

  • A=Awareness(気づき) 自分が考えていること、していることをもっと意識できるようになること。自分の心や体で起きていること、自分の思い、感情、感覚を認識すること。
 
  • B=Being(存在すること) 価値判断や自己批判、そしてなにかを絶えずしなければならないという考えを一時的にやめて、ただじぶんの経験とともににあること。
 
  • C=Clarity(明瞭さ) なんであれ自分の生活で起こりつつあることに注意を向けて、はっきりと眺めること。自分が望むようにではなく、あるがままに物事を見ること。

 

 

 

 生物学者のジョン・カバッド・ジンが開発したマインドフルネス瞑想の8週間トレーニング「マインドフルネスストレス低減法」は今や世界中に広がっています。

 

マインドフルネス瞑想を続けると、様々なメリットが得られます。

注意力、衝動抑制、感情抑制が改善、共感能力、集中力、睡眠の質の向上などが挙げられます。

またこれらは多くの研究によって科学的な実証もされているのです。

 

ただ、瞑想中に↑のようなメリットを得ることを考えてはマインドフルネスな状態とは言えません。

 

マインドフルネスは「今、ここ」の自分に気づき、自分という存在の豊かさに触れる実用的な方法なのです。

 

ここでマインドフルネス瞑想の方法も簡単に紹介しておきます。

1.静かに椅子に座る

2.呼吸に注意を向ける

これだけです。

 

何か浮かんできたら、ただ自分の思いを観察し、受け止め、意識を呼吸に戻しましょう。

 

私が瞑想中にマインドフルネスだと思っている状態は、自分のいる空間と一体化したような気持ちになり、ささいな音がはっきり聞こえてきて、眠くはないが穏やかで心地いいような感覚です。

 

5分ほどでもやってみて、自分の変化に気付いてみてください。

難しく考えず、ボーっとすると案外うまくいくかもしれません。

 

本当の自分

本当の自分、ありのままの自分でいることって難しいですよね。

 

私も、愛想笑いをしたり、カッコつけたりなど、自分を偽るときがたくさんあります。

 

そもそも本当の自分でいるとは何でしょうか。

 

本書では、自分の一番自然な状態へ入っていき、自分に大きな問を投げかけ、それに答えることだと述べられています。

 

本当の自分でいることは、弱さと向き合うことでもあります。

弱さを体験し、受け止め、ほどよく心を開かせる。

弱さの中には強さが宿っている、という内容に心を動かされました。

 

紹介されているエクササイズで、自分の弱点について考え、

「私はこのままで大丈夫。私は完璧でなくても大丈夫。」

と言ってみるプロセスがありました。

 

私は少し気持ちが楽になりました。

これからも自分を救ってくれる言葉だと思っています。

 

 

 マインドフルネスは自分だけでなく、他者について敏感になります。

相手が感じていることを、あたかも自分が感じているような状態に近づきます。

 

人間は自分に自信がないと、外部との小さな違いに注目し、排除しようとしがちです。

遺伝子的には自分と他者はほとんど変わりません。

共通する部分がほとんどなのです。

 

他者と共通な部分、違う部分を相互に認め合うことこそ真のつながりだと言えます。

そのためには周りの人や環境に感謝することが必要です。

 

そして自分、他者、世界の幸せを願う。

マインドフルネスはこのような大いなる視点を持つことでもあるのです。

 

結論

マインドフルネスは今この瞬間の状態に注目し、いかに幸せか気付くことです。

また、自分のついての理解、他者への繋がりを深めることでもあります。

そしてマインドフルネスは人生を豊かにしてくれます。

 

 

P.S.

 あるがままの自分を受け入れるのがマインドフルネスですが、

「自分の性格を変えたい」という方もいらっしゃると思います。

私もそうでした。

 

そんな方に、カウンセリングの祖カール・ロジャーズの言葉を見ていただきたいです。

私が一番好きな格言です。

 

「興味深いパラドックスだが、あるがままの自分を受け入れることができた時こそ、私は変わることができる」

 

⇓カールロジャースの考え方はこちらの記事もご覧ください⇓

 

www.psytonaka.com