サイトナカ

心理学と旅

『GIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代』書評

プロフィール 編集 削除

こんにちは!冨田です。

今回はアダム・グラント氏の著書(楠木健 監訳)

『GIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代』

の内容をご紹介します。

 

本書の一貫した主張は題名の通り

「与える人こそ成功する」

というシンプルなものです。

 

 

 

人間の3類型

 

本の内容の基底となるのが

世の中には思考と行動の3類型

 

ギバー(与える人)

テイカー(受け取る人)

マッチャ―(バランスをとる人)

が存在するという考えです。

 

どの類型の人もGIVE&TAKEをすることには変わりないのですが、

重視するポイントが異なるというわけです。

 

テイカーは自分が人から恩恵を受けることに注目します。

 何でも自分中心に考え、自分の利益を得る手段としてのみ、相手に「ギブ」する。

 

その逆にギバーは自分が人に与えることを最優先します。

見返りなど関係なしにまず人に与えます。

 

マッチャ―は人間関係の損得はお互いに5分5分dあるべきだと考えます。

「これだけ恩恵を受けたから、今度は自分も与えよう」という思考です。

 

有効な「与え方」

 

本書では与える人、ギバーこそ成功すると主張されています。

「もらうよりも、より多くを与えること」

この発想が求められているそうです。

 

しかし、ただ与えるだけではなくコツが必要なのです。

 

4つのコミュニケーション術

 

成功しているギバーは4つの分野で独自のコミュニケーション術を用います。

 

人脈作り

新しく知り合った人びとと関係をつちかい、以前からつき合いのある人びととの結びつきを強めるための画期的なアプローチ。

 

協力

同僚と協力して業績をあげ、彼らの尊敬を得られるような働き方。

 

人に対する評価

才能を見極めてそれを伸ばし、最高の結果を引き出すための実用的なテクニック

 

影響力

相手に自分のアイデアや関心ごとを支持してもらえるようなプレゼンテーション、販売、交渉をするための斬新な手法

 

質問を与え、アドバイスをもらう

 

また、成功するギバーはよく質問を与えます。

人は自分の話をするのが好きなので、質問された方は嬉しくなります。

 

さらに、人に質問をして「アドバイスをもらう」ことも重要です。

人は頼られると嬉しくなる生き物です。

 

テイカーの人は「人の優位に立てた」と喜び

ギバーの人は「人のためになった」と喜ぶでしょう。

 

「質問をしたら無能に思われるのではないか」

という不安があるかもしれません。

 

でも大丈夫です。

調査によると、

「知識のある同僚にしょっちゅうアドバイスや手助けを求めている人は、まったく求めない人よりも、上司の受けがいい」

ということがわかっているそうです。

 

逆に、研究者のリルジェンクィストは人にアドバイスを求めることで4つのメリット

  • 情報の獲得
  • 自分の身になってもらえること
  • 相手とのかかわり合いが強められる
  • ゴマすり

を挙げています。

 
さらに、有能な人が弱みを見せると好感度が上がることもわかっています。
 

これはアドバイスを求めまくるしかないですね!

 

与えて幸せになる

 

心理学者エリザベス・ダンらの研究によって

自分ためにお金を使うより他人のためにお金を使った方が幸福度が増す

ということを報告しました。

 

そうです。

与えることは幸せなのです!

 

ただ、一日1つづつ与えるよりも、1日に5つまとめて与えた人の方が幸福度は高くなるそうです。

 

これは週末にボランティアなどいいかもしれませんね。

 

しかし、ボランティアのやりすぎには注意です。

 

これは

「1年間でボランティアに参加する時間が100時間を超えると、幸せと関係がなくなる」

という研究結果から示されています。

 

1週間に2時間ほどのボランティアがちょうど良く、幸せになれるそうです。

 

 

真に成功する人

 

ここまで与えることのメリットを紹介しましたが、実は

与える人、ギバーは最も成功しない人の特徴でもあるのです。

 

つまり、失敗の道にも成功の道にも当てはまる特徴というわけです。

何が成功と失敗を分けるか。

それは

 

 

他人の利益への関心が高いと同時に

自分の利益にも関心が高いこと。

 

これが条件です。

ただ利用されるだけではなく、自己犠牲の精神でもなく、お互いの利益を追求することがギバーを真の成功に導きます。

 

そのために、ギバーは

「まず人に与える」

という精神を大切にしているのです。

 

 

本書の紹介は以上です。

いかがだったでしょうか。

 

個人的な感想↓

本書全体を通して、論理が一貫しているため分かりやすかったです。

ただ、私は研究結果などを重点的に知りたかったのですが、

エピソードが多いなと思いました。(洋書にはありがちなことですね)

 

ですが、何よりも

自分も人に何か与える存在になりたい

という気持ちが増しました。

 

ちょっと人生が豊かになるかもしれませんね。